
TypePad、MovableType、Nucleus、Bloggerなどをローカルで更新・管理できるMacOSX用クライアントKung-Logの後継ソフトectoは、まだベータ版でありながら非常に魅力的なアプリケーションだ。メニューなどは日本語対応している。現時点での最新バージョンは0.2.3。
ほとんどマニュアルを必要としない直感的な操作が可能なインターフェイスで、エントリーの作成、セーブ、CSSを適用したプレビュー、投稿、ファイルアップロードなどに対応。「エントリーと下書き」はリスト形式で一覧・ソートでき、複数のウェブログを一元管理できる。ボタンや設定のカスタマイズも柔軟で、ワンクリックで挿入されるHTMLタグなども細かく編集可能だ。動作はすこぶる軽快で使い勝手が良い。普段の更新はほとんどこれだけで賄えるだろう。
ファイルのアップロード作業も非常に簡単だ。例えば、上のようなスクリーンショットを載せたい場合は、PICT形式のままの画像をアップロードウインドウにドラッグ&ドロップし、「アップロード」ボタンを押してやるだけで、ファイルがサーバにアップロードされ、エントリー編集ウインドウ内にimgタグとリンクタグが挿入される。必要ならば、サムネールのサイズやJPEG圧縮率、余白や位置揃えなどの細かい指定も可能だ。一度設定した内容は保存されるので、2度目以降からは画像をドラッグ&ドロップ→「アップロード」ボタンクリックだけで作業が済んでしまう。アップロード済みの画像情報は履歴に残るため、エントリー内のタグを削除してしまっても、後でふたたび画像を呼び出せる。画像アップロードの頻度が多い者としては、便利すぎて手放せなくなりそうだ。
ウインドウの見た目がもっとシンプルになってくれればさらに嬉しいかな…と思ったら、環境設定でAQUA風ウインドウに変更できるし、同梱のSwitcherというアプリケーションを使えばアイコンも変更できるらしい。わざわざ別アプリとして独立させているということは、今後は色々なルック&フィールのプリセットが追加されるのではないかという希望的観測も湧き上がって来る。
ectoは、コンパクトながらもかゆいところに手が届く、ひさびさに将来性が楽しみなソフトのようだ。次期バージョンへの要望は、「エントリーと下書き」リストにカテゴリー名も表示されるようになることと、一括編集モードの実装といったところだろうか。
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