最初はE-1のコンセプトや機能のプレゼンテーション。PowerPointかなんかを使ったスライドで詳細を説明。デジカメ中級者、デジ一眼未経験者にも理解できるような易しい内容でまとめてくれているのはいいのだが、しょっぱなから
コンパクトデジカメと比較した一眼デジカメの利点
・マニュアルフォーカスが可能
・RAW撮影が可能
(以下項目が続く)
って、コンパクト型でも可能な機種は多いじゃねえかオイ、と参加者全員が心の中で突っ込みを入れていたことだろう。レンズ一体型=コンパクト機と考えるのではなく、単に「IXYのようにサイズがコンパクトなカメラ」のことを言いたかったのか。お宅の会社で作ってるC-5060やらC-8080の立場はどうなるのでしょうか。
続いては、フォトグラファー佐藤希以寿(さとう・けいじゅ)氏によるE-1ブツ撮り入門。プロ用の高価な機材を使うのではなく、オフィスや普通の家庭にありそうな電気スタンドやキッチンペーパーの芯、普通のセロテープ、小さな鏡などを用いて、いかにもそれっぽい商品写真を撮ってしまおうというもの。語り口も柔らかに、「こうするとここがこう見えるようになるから、次はこうしましょう」とセッテイングの段階を一歩づつ追った解説で、私のような写真シロウトにも判りやすく、是非自分でもやってみようと思える内容だった。何度も言っていることだが、難しいことを専門用語を使いもっともらしく述べる人よりも、一見難しそうなことをものすごく簡単に説明できる人のほうが尊敬に値する。
また、撮影した画像をE-1付属ソフトウェアOlympus Studio1.0のライトボックス機能で確認・選別するところまでの実作業を解説。このソフトにはRAW現像や画像整理機能の他に、カメラコントロール機能もついているため、「たくさんの商品を一度に撮る際には、スタジオ内にいくつかのカメラやライティングのセットを用意してPC(セミナーではPowerBookを使用)に接続しておき、アシスタントに商品を入れ替えさせれば、カメラマンはPCからコマンドを送るだけでどんどん撮影をこなすことができる」とのこと。これには目から鱗。その昔、新木場の倉庫を改造した寒〜いスタジオで早朝から終電まで3日がかりでやっていたようなブツ撮りも、こんなシステムがあればかなり時間短縮できるようになるのだなあと。
最後は、アドビの社員様によるPhotoshop CS実践テクニック解説。E-1との関わりを出すために、主にフォトレタッチの機能に的を絞って説明していた。というまでもなく、今回は写真の扱いに関する機能追加が多かったわけだが。すでに新機能のいくつかについてはマニュアルに沿って試してみていたが、具体的な事例で実践してもらえるとより理解度が深まる。旧バージョンから備わっていた機能についても、日常的な仕事に役立ちそうなTIPSがいくつか披露されていた。パクらないけど参考にします。
帰りには参加者アンケートもあったので「コンパクト超望遠機ブームの今こそC-2100UZの後継機を〜」と書こうと思ったが、取り扱い部署が違いそうなのでやめておいた。楽しいセミナーを開催してくださったオリンパスさんにひとこと。E-1のカタログ32ページに「高速RAW現象」って何かカッコイイ誤字がありますよ(帰って来てから気がついた)。
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