何よりもWebkit SDKを使ってみたかったので、手始めに上記サイトを参考にしてWebブラウザを作ってみたところ、モノの5分も掛からずに一応動くアプリケーションが完成。と言っても、入力したURLにジャンプしてページの内容を表示するだけの単純な代物だが、慣れている人なら10秒くらいで組み立ててしまうだろう。ただの1行もコードを書かずに、「ハイグレードなHyperCard」くらいの感覚でブラウザが作れてしまえるのは愉快。今のAppleは嫌いだけれど、旧ProjectBuilderやXcode を無料でOSXに同梱していることだけは素直に誉めてあげよう。Microsoftさんも是非WindowsにVisual Studio .NETを同梱するようにしてください。
普段ちょこっと使う簡素なツールはREALbasicで作っているのだが、Rbで特に惜しいと思うのは、簡単にURLアクセスできる機能を持ちながら、実用的なHTMLレンダリングエンジンがないことだ(有志で開発中のプラグイン等はいくつか存在するものの、ほとんどがまだ未完成)。Webブラウザの類いのアプリを作るには、ベタなHTML文から文章部分やら画像やらリンク箇所やらを解釈して、適宜描画するコードを自前で書いてやらねばならない。テキストベースブラウザやニュースリーダくらいなら良いとしても、画像やテーブル、スタイルの表示までも追求していった場合は、相当重くて不具合の多いアプリケーションが出来上がりそうだ。
その点においてMacのお手軽プログラミング環境は、VBでさえIEコンポーネントを使えるWindows環境に大きく水を開けられていた気がするが、Webkitによって様々なアプローチのWebアプリケーションを簡単に作れそうな可能性が見えて来た。C関連と言えば遥か大昔にThinkCをいじった事があるくらいの私でも、Xcode + Cocoaはまじめに習得しよう…と思わせるものがあるのだった。
REALbasicでWebKit.frameworkを利用するプラグインもあるようなので、一応リンクしておく。まだまだ開発中とのことです。
Rbにも、昔ながらのMacを思わせるユーザーフレンドリーなインターフェイスや、同一のプロジェクトファイルから68K・PPC・OSX・Winなどのプラットフォームを跨いだアプリケーションがビルド可能な点(建前上は)、そして何よりBASICベースなので私のようなへたれ日曜プログラマでもとっつきやすい点など、たくさんの長所があるのだが。最新バージョンの5.xでは旧バージョンで作成したプロジェクトファイルとの互換性に問題がある上、日本代理店のアスキーは全然やる気がないようで、日本語解説本は未だにバージョン3対応までのものしか発行されておらず、この先意欲的に売り出して行く気があるのかどうかさえ判らない。ユーザグループの動きが活発なため参考文献には事欠かないが、出来れば代理店だけ他に変わらないかな…。
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