東京創元社 | ドクター・ブラッドマネー
やっと復刊キター。当然買いますよ。しかし最近の文庫本は高いですね。まあサンリオ文庫版の古本相場よりは安くつきそうだけど。某古本屋にて復刊未定の「銀河の壷直し」が2800円で出ているのを発見、暫し悩んだ後買わずに帰る。買ったまま読んでない本も溜まっているのでそっちを片付けてからレア物に手を出すべきか、そうこうしてるうちに復刊されるかもだしな…。実写ベースのアニメーションで「暗闇のスキャナー」が映画化されるらしいし(主演キアヌ・リーブスってのが何かを彷彿とさせて嫌なヨカーン)、緩慢なディックブームが続いているといっていいのだろうか。
関係ないが以前書店のSFコーナーに行ったら、エリスンの「世界の中心で愛を叫んだけもの」が平積みになっていて、《各方面に影響を与えた名作!》とかいうキャッチコピーつきの帯がかけられていた。物は言い様、転んでもタダでは起きないなあハヤカワ。ブラッドベリ「華氏451度」もやはり平積みになっていて、《マイケル・ムーア監督はこの作品に敬意を払って映画”華氏911”を作った!》というような大意の帯がかかってましたが、敬意なんか微塵も払ってないように見えますがあの監督。「ブラッドベリだってタイトルにシェイクスピアとか引用してるじゃ〜ん」とか言ってのけてらっしゃったようですが。ブラッドベリが怒っている要点はパクったとかパクらないとかいうことだけではなく、自分の代表作のひとつであり歴史に残るような作品のタイトルを無断で大々的なプロパガンダに利用されたことにブチギレているのだろうという見解があるようで、そりゃそうだわなと思いますが。シェイクスピアと違って著作権も切れてない存命中の現役作家が相手なんだから、本当に彼のファンならひとこと断るくらいすればよかったのにね。
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