Nikon Imaging | Capture NX
ニコンの新しいRAW現像ソフト、Capture NXのトライアル版ダウンロードが開始されました。とりあえずMac mini 1.33GHz/1GB memoryというしょぼい環境にていじくってみましたが、正直重くてたまらんかった先代現像ソフトのNikonCaptureよりは若干体感速度を高める工夫がなされている雰囲気。(以下、ざっと触っただけで書いているので、間違いとかあったらこっそり訂正しますよ)
トーンカーブやLCHエディターなど個々の設定の使用感はNikonCaptureからあまり変更がありませんが、設定項目の呼び出し方が大きく変わりました。作業の中心となるのは「エディットリスト」というパレット。まずは露出補正やホワイトバランスなどの基本設定を編集します。続いて「新規ステップ」ボタンをクリックし、リストに追加された「調整を選択」ポップアップメニューから「明るさ>レベルとトーンカーブ」などの項目を選択すると、対応する調整ツールのパレットが表示されるので、これを操作して「OK」ボタンをクリックします。こうしてエディットリスト上に調整項目(ステップ)を追加していきながら現像をすすめます。
前に追加したステップを再編集したり、各ステップを画像に適用するかどうかのチェックを入れたりはずしたり、複数のステップをリンクさせて扱ったり、ステップを複数画像間や同じ画像内でコピー&ペーストすることも可能なようです。瞬時にステップの履歴をさかのぼって、途中段階に戻ることも容易になりました。また、ステップ毎にブラシやなげなわツールなどで作成した個別の選択範囲が適用できるほか、「描画モード」「不透明度」を設定でき、補正のかかり具合をさらに細かくコントロールできるようになったことも嬉しいです。エディットリストはPhotoshopのヒストリーパレットに近い機能かと最初は思ったんだけど、よく考えたら調整レイヤーに近いのかな。
本ソフトの目玉と言われているのは、U Pointという技術を採用した「コントロールポイント」。空や顔など特定の部分を色補正したい際、ポイントを画像上に配置してスライダを動かすだけで、選択範囲などを作成することなく目的の範囲のみを調整可能というもの。スライダの数値はキー入力でも設定できます。処理が重そうだと思っていましたが、それほどでもなくて安心安心。確かに直感的に使いやすいとはいえ、狙ったとおりの範囲のみに効果を適用させるのにはコツがいりそうです。選択範囲を作らず楽に済まそうとするより、補佐としてブラシ選択ツールなども併用していったほうが結局は楽かと。Photoshopの色域指定やマスクを組み合わせた操作に慣れていると不自由さを感じるかも知れませんが、これはまだ自分の使い込みが足りないことが原因かも。
おまけ情報として、LCHエディター等のカーブがより柔軟に操作できるようになった感じがします。ポイントをぐりぐりいじっても変な場所にジャンプしない。地味ですが結構素敵な改善点。
製品版は7月28日発売。価格はオープンプライスですが、実売では1万数千円程度になる模様です。amazonでの製品情報はこちら。
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