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今まで欄外にCD紹介を書いてましたが、長くなりそうなのはエントリ本文に書こうかと。
AC/DCの8年振りの新譜『Black Ice』を買いました。私はUS限定デラックスエディション(青ロゴ)を選びましたが、そんなに豪華でもなかったので通常のEU輸入盤でも別にいいかなーと思います。ジャケットは印刷物とかウェブとかで見ると黒&グレーの模様でなかなかダサそうなんですが、実物は光沢の異なる黒で描かれていて悪くはない。青ロゴバージョンはロゴ部分がエンボス加工でやや立体的になってます。まあジャケットの仕様よりも曲の内容に3000円払ったつもりなので結構満足。国内盤は論外。日本人アーティストにつけさせた邦題やら誰に向けてるか判らない特典やらプロモーション企画やら、ソニーの自己満足のような悪ふざけ満載でがっかり。
全15曲という曲数にも関わらず、捨て曲が少なくダレずに聴けます。4曲目「Anything Goes」は爽やかすぎてアメリカンロックみたい。オーストラリア発なのになぜかウエストコーストの香りが漂ってきます。5曲目「War Machine」はBallbreakerやFor Those About To Rock好きな人向けのヘヴィロックでしょうか。10曲目「Stomy May Day」は彼ら初の(?)スライドギター曲。ツェッペリンのIn My Time Of Dyingを彷彿とさせるダル〜ンとした倦怠感とうねりを持つリフ。かっこいい曲なのに超あっさり終わっちゃうところが更にかっこいい。
全体的にブルージーなテイストはあるんですが、前作『Stiff Upper Lip』ほどのネッチリした渋さではなく、ソリッドでストレートなロックンロール集という感じ。個人的にはStiff〜のほうが好きだけど、Black Iceのほうが万人受けしそう。いわゆる美声タイプではなくダミ声系なのにしっかりと丁寧に歌い込んでいるブライアンには、ちょっとサミー・ヘイガーに爪の垢飲ませてやってよ〜と頼みたくなります。若い頃に比べて声が出なくなった出なくなったと言われてますが、私は今の渋い声のブライアンのほうがいいなあ。
今回ドラムサウンドがとても良いとの評判で、フィル・ラッド好きな私としては嬉しい。どっしりテンポにパスンパスンってスネアの音がたまりません。ベースも存在感あってかっけー。もちろん世界一のリズムギターも健在なんだけど、ギターにばかり気をとられちゃうことなく演奏全部ひっくるめて印象深い、バランスの取れたアルバムに仕上がってます。『Let There Be Rock』に代表される荒削りなライヴ感の高いアルバムとはまた違ったアプローチの到達点を感じました。
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