2011/01/07

Pixelmator入門・ネットでよく見るボケ画像風の壁紙を作ってみよう

6日夜からMac App Storeがオープンしました。いまだにLeopard環境の私のMacではストアを利用できないみたいですが、個人的にわりと好きな低価格グラフィックソフトPixelmatorが出品されているようなので、この機に簡単な使い方を書いておきます。Pixelmator公式サイトのチュートリアル Pixelmator | Learn | Bokeh Effectの手順を簡略化アレンジして補足説明を入れたものです。ネット上でよく見かける、下のような画像を作ってみましょう。


Pixelmatorってどんなソフト?


  • レイヤー機能を備えた画像編集ソフト。お絵かき、写真レタッチ、ロゴ作りなど一通りのことができます。
  • Photoshopでいうところのパスやシェイプ機能、CYMK対応はないみたいです。
  • 安い。App Storeで買うと3500円。Photoshopは高すぎるなあーって人におすすめ。30日間の無料試用もあります。
  • Photoshop代替のグラフィックソフトとしては無料のGIMPが有名ですが、Macでは一応動くという程度で快適ではないですよね。Pixelmatorのほうが低機能ですが高速に動作するし、インターフェイスもMac寄りで使いやすいと思います。
  • Mac OSX版しかありません。Windowsの人はSAIとか色々あるからいいよね。
  • 最新版の1.6.xはOSX10.6以降対応。OSX10.5の場合はこちらのページからPixelmator 1.5.1をダウンロードすれば使えます。


とりあえず使ってみよう


私が使っているのはバージョン1.5.1ですが、最新バージョンも基本的な操作法は同じだと思います。たぶん。

  1. Pixelmatorのアイコンをダブルクリックして起動し、「新規イメージを作成」をクリックします。
    ★すでに起動してある場合は、メニューから「ファイル>新規作成...」を実行します。


  2. とりあえずプリセットから適当なサイズを選んで新規画像を作成します。ここでは1280×800にしました。


  3. こんな感じでウィンドウやパレットが開きます。


  4. メニューから「フィルタ > Quartz コンポーザ > ジェネレータ > 焦点ぼけ... 」を実行します。これはランダムに円形のボケ効果を描画するフィルタです。適当にいじって大きめのボケを作ります。
    ★スライダの両端にあるギザギザのマークをクリックすると微調整できます。



    • 時間…フィルタの描画位置が変わります。「サイズ」「ブラー」「密度」で円の形を決めた後、「ペース」を大きくして「時間」のスライダをゆっくり動かすとわかりやすいです。
    • 原色…このへんの翻訳は微妙ですが、英語版ではPrimary Color。デフォルトでは60%グレーになっています。
    • 等和色…英語版ではSecondary Color。デフォルトでは黒になっています。原色と等和色の組み合わせで円が描画されます。
    • ペース…「時間」の移行ペースが変わるようです。
    • サイズ…円の大きさが変わります。
    • ブラー…ボケ具合の調整。数値を大きくするほど輪郭が不鮮明になります。
    • 密度…円の散らばり具合が変わります。
    • 六角形を使用…チェックを入れると六角形のボケになります。

  5. レイヤーパレットの「+」をクリックして、新規レイヤーを追加します。
    ★ショートカットは command + shift + option + N。 command + option + N だと名前をつけてからレイヤーを作成できます。
    ★レイヤー名をダブルクリックすると名前が変えられるので、下のレイヤーを「大ボケ」、上のレイヤーを「小ボケ」とでもしておきましょう。


  6. 「小ボケ」レイヤーが選択されているのを確認して、「ブレンド:覆い焼き(リニア)」に設定します。
    ★こうしておくと、明るいピクセルが重なった部分はより明るく表示されるので、光っているような雰囲気が出せます。


  7. もう一度「フィルタ > Quartz コンポーザ > ジェネレータ > 焦点ぼけ... 」を実行します。今度は「ブラー」と「サイズ」を小さくして「密度」を上げ、あまりボケていない小さい円をたくさん描画します。
    ★サイズの小さい円で「ブラー」(ぼかし度)を0にするとふちがギザギザになるので、0.02くらいに上げておきます。




  8. さらにもう1枚レイヤーを追加して、レイヤー名を「中ボケ」、「ブレンド:覆い焼き(リニア)」に設定します。


  9. 今度は中くらいの円ボケを描画します。「時間」のスライダをゆっくり動かし、下の画像との重なり具合を良い感じにします。




  10. もう1枚レイヤーを追加し、レイヤー名を「色」、「ブレンド:オーバーレイ」に設定します。


  11. ツールパレットでグラデーションツール(ペンキ缶アイコンの左側)を選びます。


  12. グラデーションパレットで、虹色のグラデーションを選択します。
    ★グラデーションパレットが表示されていない場合は、メニューの「表示 > グラデーションを表示」を実行します。ショートカットは commmand + option + 5


  13. ウィンドウの左下から右上まで斜めにドラッグすると、グラデーションが描かれます。
    ★レイヤーを「ブレンド:オーバーレイ」にしてあるので、下のボケと合成されて色つきの透過光のようになりました。


  14. 「ファイル > 保存」で名前をつけてPixelmator形式で保存します。JPEGやPhotoshopなど他の形式で保存したいときは、「ファイル > 書き出す...」等を使います。Photoshop形式ではレイヤーを保持したまま書き出すことができます。


おつかれさまでした。

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