
メンバー:
Mark King (Bass, Vocals)
Mike Lindup (Keyboards, Vocals)
Pete Ray Biggin (Drums)
Nathan King (Guitar)
Sean Freeman (Saxophone)
昨年ビルボードライブで16年ぶりの来日公演を果たしたLevel 42が、今年もまた日本に来てくれました。震災後に来日発表があったので、本当に来るのか? 余震の多さで中止になるんじゃないか? と不安を抱きながら迎えた7-8月、大きめの余震続発に見舞われながらも予定通りの日程をこなしてくれた彼等。しかも公演終了後に抜き打ちサイン会まで催してくれちゃったりとかサービス精神旺盛で泣ける。
Level 42といえば爆速スラップベース奏者のマーク・キング先生、全盛期ほどの速さではないとはいえ現在でも迫力のベースプレイ。私は彼らのファンになったのは曲が好きだったからであり、速弾きとか超絶テクには本来あんまり興味ないほうですが、ライブでマシンガンスラップやってもらうと盛り上がるのでイイと思います。
ビルボードライブの公演は1日に2ステージ構成。去年観たのは1stステージでアンコールもややあっさりした雰囲気でしたが、2ndステージのアンコールでは長めのベースソロ曲Mr.Pinkもやったと聞いてちょっとだけ後悔。今年は万全を期して2ndの良いお席で鑑賞です。砂かぶりではありませんがドラムやキーボードもよく見えるポジションを選びました。ホール会場に比べたらビルボードライブは狭いので、どの席からでもかなりよく見えそうですけどね。
ステージによって少しずつセットリストが違ったようですが、基本的に去年と同じく往年の名曲を取り揃えたラインナップ。この回はオープニングのHeaven In My Handsに始まり、MTV時代のヒット曲Something About YouとLessons In Loveで一旦終わり、アンコールがMr.PinkとHot Waterだったかな。
全編途切れなくスラップをガンガン弾きながら30年前とほとんど変わらぬ声で唄い、狭いステージでぴょんぴょん跳ねるマークがかっこよすぎる。80年代からすでにおっさん臭かった印象ですが、まだ52歳なんですね。去年よりかなり痩せていて若返ったような気もします。やっぱりバンドに一人若者(ピート)がいると影響うけるよね。フレットに青と赤のLEDを並べた30周年アニバーサリーモデルベースがステージ映えして美しい。あとステージに出てくる時と帰る時、周りのファンと喋ったり握手したりハグしたりチューしたりサービスしすぎ。
もう一人のオリジナルメンバー、マイクもまだまだ綺麗なファルセットが出せる52歳。キーボードは片手で弾いてることが多く、打ち込みやアルペジエーター的なものを多用している模様。そのかわりよく動きます。歌詞に合わせてオーバーアクション入れます。去年より多めに動いてたかも。
そしてたぶん前回のツアーからドラムを担当している、坊主頭に野球帽のピート君。以前はインコグニートとかにも参加してた方だそうですが、去年の公演を観てファンになりました。ステージが狭いんで後方の幕ぎりぎりの位置にドラムセットが置いてあるんですけど、動きにくそう〜な窮屈さにもかかわらず激しく細かくオカズを入れて叩きまくる。めっちゃ若々しくて元気。止まってると死んじゃうタイプに違いない。見方によっては叩き過ぎという評価を受けるかも知れませんが、キレのあるスピード感がマークのベースプレイにも合ってるし、新しく生まれ変わったLevel 42って感じで好き。
公演後は客席の脇に会議机を並べてのサイン会。メンバーひとりずつがファン全員と会話して握手してくれ、英語が苦手な私などにもわかりやすい言葉で話しかけてくれました。長年ファンやってきましたが、マークが目の前にいて「ショウは楽しんだかい?」と聞いてくれる日が来るとは…! ファンクラブ会員のみご招待の限定ライブみたいな濃密さ。ベテランなのにこんなにサービスしちゃっていいのって感じ。メンバー脱退、解散の経験を乗り越えてきたバンドだからこそファンを大切にする初心を忘れないんでしょう。がっしり握手してもらった手はもったいなく思いつつ洗っちゃったけど、サインは家宝にします。
World Machine聴きたかったなーとか最新アルバムの曲もやって欲しいなーとかの要望が全部些細に思えるくらい素晴らしいステージでした。もう毎年日本に来てください。
Level 42 in Düren – 15/07/2011
オーディエンス録画ですが、公式サイトで紹介されてる動画なので貼っても問題なさそうかなと判断。
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